2007年10月23日火曜日

アメーバブログと日本語ドメインの利用

今月の17日、アメーバブログが日本語ドメイン対応を開始したと発表した。これに平行して、渋谷駅には「藤田晋.jp」と「若槻千夏.jp」と大きく書かれた駅看板が登場した。掲載された看板の規模からいって、このアメーバブログの日本語ドメイン対応プロジェクトには、かなりの広告費が支出されていることは間違いない。

しかし、このブログアドレス日本語化プロジェクトが成功するかどうかは、かなり疑問がある。まず、日本語.jpの年間利用料が4,515円(税込み)というは、かなり高い。バリュードメインムームードメイン といったドメイン登録業者で日本語.jpを600円台で取得することができることを考えれば、この値段設定は少々高すぎる気がする。プロジェクトを進めているサイバーエージェントやITテレコムとしては、広告宣伝費を回収するためにも、ドメイン登録料をあまり安く設定することはできないのだろうが、それにしても4,515円は高い。インターネットで新サービスを普及させるためには若者の支持を得ることが大切だが、ブログのアドレスに日本語ドメインを使用するためだけに、年間4,515円を払う若者は多くないだろう。

更に言えば、ブログアドレスに日本語ドメインを使用できるようにしたのは、アメーバブログが最初ではない。既にSeesaaブログなどでは何年も前から日本語ドメインの使用が可能となっている。また、日本語ドメインを転送アドレスとして使用するだけなら、アメーバブログからITテレコムにアクセスして日本語ドメインを登録しなくても、格安ドメイン登録業者で安く日本語ドメインを登録して、自動的にブログアドレスに転送するように設定すれば済む事だ。バリュードメインなどでこの設定をすることはさほど難しくない。サーバーをレンタルする必要もない。もちろん、そんなことを一々調べる人は少ないし、格安ドメイン登録業者には不信を抱く人もいるだろうから、多少高額でもITテレコムさんを利用しようとする人は少なくないかもしれない。

だが、ITテレコムのホームページを見ると、価格以外にも好ましくない要素が多いことに気づく。まず、取得できる日本語ドメインが日本語.jpだけというのは頂けない。少なくとも、日本語.comと日本語.netぐらいは登録できるようでないと、日本語.jpだけでは選択の幅が少なすぎる。自分の名前や好きなキーワードの日本語.jpが取られていたら、別の文字列を考えなけれべならない。それよりもまず、日本語.comが使用できるならばそれを選ぶことを希望する利用者が多いだろう。

更に、ITテレコムのホームページには、「本サービスの解約後、ドメインは破棄されます。他社へのドメイン移転や第三者へのドメインの譲渡はできません。」と書かれている。つまり、取得した日本語ドメインを使い続けたければ、ずっと高額の管理費を払い続けなさいという訳だ。これは、顧客の自由を奪うひどいポリシーであると言わざるを得ない。また、ドメインの譲渡ができないのであれば、もし誰かから「あなたの使用している日本語ドメインを売ってください」という話が転がりこんできても、ドメインの売却が出来ない。独自ドメインは所有者の固有財産であるはずなのに、その譲渡が禁止されているというのはおかしい話だ。

以上を踏まえると、アメーバブログ経由で日本語ドメインを登録する人はあまり増えないのではないかと思われる。顧客にとって不都合な情報というは、案外と早く広まるものである。それが、これほど不都合な要素が沢山あれば尚更である。私は日本語ドメイン自体には大いに期待しているので、日本語ドメインが普及してくれることを望んではいるが、今回のアメーバブログのキャンペーン内容を見る限り、日本語ドメインの認知度を広めることには繋がっても、利用者の増加にはあまり繋がらないのではないかと思う。

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